安定して良いフォームで情報を得続けることによって、長期的に見ると、得る情報に差が出てくる。ある1日だけ頑張って情報を得たり、ある人から情報を得ることだけに頑張ったりするのは、短期的に見て成功するかもしれないが、長期的に見て失敗する可能性がある。長期的に見て、判断材料になるための情報をえるための良いフォームで情報を得続ける必要がある。
以後、私のフォームを書いておく。これがベストというわけでもないし、まだまだ改善の余地があるように思う。つまり、常に完成形だとみなさずに、変化させることを念頭に置いておくことが大事だ。素晴らしいフォームでスイングをしていても、バットにボールが当たらなければ何の意味もないのだ。
では、私が大事にしている10のことを書いてみる。
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【1】必ず行うことと、そうではないことを決める。
情報の波に接していると、情報量はほぼ無限のように感じる。だからこそ、私たちが努力して得られる情報には限りがある。時間的な制約があるからだ。その時間的な制約の中で、何を必ず行い、なにを行わなくても良いかを決めることが大事だ。この考え方がなければ、何に手を付けていいのかがわからなくなるだろう。
【2】時間を決める
時間を決めなければ、情報を無限に追い続けてしまい、日常生活に支障が出てしまう。日常生活が充実するペースでなければ、情報を得るフォームは乱れるだろう。1時間でも2時間でも決めてみて、情報を得て見ると良い。時間を決めることによって、情報を得る効率化が図れるだろう。限られた時間でどのように効率的に情報を得られるかの研究を行うようになるからだ。
私は、新聞を紙媒体で読むことが基本なので、2時間程度を割いている。最初はもっと多かったが、自分のフォームを研究することによって、短縮することが可能になった。時間を短縮するための新聞の読み方については、また別項目で書こうと思う。
【3】情報に没頭できる環境を作る。
良い環境ならば、その分効率的に効果的に情報を得ることができる。発信することもできる。新聞を読むときには大きなテーブルがあれば時間を短縮できるだろう。電車の中の狭いスペースで新聞を読むのは、努力は買うが効果的ではない。家にテーブルがなくても喫茶店で200円程度払えば大きなテーブルで効果的に新聞を読むことは可能だ。
【4】耳栓は数百円でホテルの環境を手に入れられるツールだ。
上記の環境づくりの各論だが、雑音をシャットアウトするためには耳栓が必需品だ。つねに耳栓はカバンやポケットの中に入れておくと良い。環境に左右されずに情報を得ることが可能になる。高い金額を払わなくても環境を整えることは可能だ。耳栓は数百円でホテルの環境を手に入れられる素晴らしいツールだ。
▼参考:サイレンシア レギュラー
http://goo.gl/CDgkRg
【5】地図をいつでも目にできる場所に貼る
これも環境づくりの各論だ。世界地図をいつでも目にできる場所に貼るのは、環境を手っ取り早く変えるためにはよい。しかもローコストだ。1000円程度で誰もが国際情勢に詳しくなれるのだ。
▼私が使ってる世界地図
http://goo.gl/wDbqJw
国の場所などをいつでも確認できるし、各国の総選挙の日程などを付箋を貼ってチェックしておくことができる。新聞記事を読みながら周辺国の位置関係を理解することもできる。わずか1000円でそれが可能になるならやったほうが良い。これはおすすめの方法だ。やった人だけに効果をもたらす。外交オンチの日本人にオススメだ。
色んな種類の地図があるが、基本的に世界全体が把握できればそれで良い。図法などにこだわって議論したい人はすればよいが、私が願っているのはどんな地図であるにせよ、これを読んだ人が地図を貼ることだ。
【6】壁は、ずっと私に寄り添って立ってくれる親友であり秘書だ。
地図を壁に貼るのも壁を使う方法だ。壁はいつも私たちに向き合ってくれる親友であり秘書だ。壁に得たい情報を貼り付けておけばいつだって彼らは黙ってそれを教えてくれるのだ。壁をどんどん有効に使いたい。私は地図の他に名刺、数カ月分の新聞各紙の世論調査の結果などを張っている。ブログを書いたりツイキャスで生中継をするときに大いに役に立つ。
【7】電話は、話したい放題にプランにする
電話代を心配してしまうと、情報を得るための努力に差支えがある。私は電話をかけ放題にしている。かけ放題にせず、何度か大失敗をしたこともある。わからないことは直ぐに電話をして聞くことが大事だ。「連絡は早くこまめにおこなう」と私の秘書(壁)に貼り付けてある。
【8】新聞は比較的バランスよく情報を得られるツールだ。
新聞は比較的バランスよく情報を得られるツールだ。文字を読める人にとって新聞はコスパが良い。速読できる人にとってはさらにコスパは良くなる。一方、テレビメディアのニュースはある情報を得るための時間が決まっている。時間が限られている中で、最も効率よく情報を得るには新聞が最もコスパが良い。
新聞はかなり受動的なメディアだ。150円程度払って1紙を購入すると、特集ニュース、政治ニュース、国際ニュース、経済ニュース、社会ニュースなどがパッケージされている。受動的にバランスよく情報を得ることができる。
もちろん、新聞にも様々な傾向がある。自分が取得したい情報が掲載されている新聞を読むと良い。選び方については、べつの項目で説明しようと思う。新聞を選択するにはテクニックが必要だ。
▼参考:なぜ「時代と逆行して」紙で新聞を読むのか
http://seijijousei.blogspot.jp/2015/07/naze-jidai-ni-gyakkou-shite-kami-de-sinbun-wo-yomunoka.html
【9】時間を短縮するための新聞の読み方。
新聞の記事を全て追いかけていると、しかも複数紙を読んでいると、日が暮れてしまうかもしれない。いや、明日の朝刊が発売される時間になっても読み終わらないかもしれない。そんな新聞の読み方は、私が言うことではないが、失敗だ(笑)。
私は以前、朝日、読売、毎日、産経、日経、東京、の6紙の重要記事(特集面、政治面、経済面、国際面、社会面)を切り抜いて紙に張り、それに赤線を引いて読んでいた。このやり方では6紙を読み終わるには9時間程度必要だった。これを2ヶ月程度続けた後に、効率化を勧めた。
まず、基本的に最初にどの新聞を読むのかを決める。私は日経を選択した。日経は経済面がどの新聞より充実している。例えば年金やTPP、財政健全化などの重要な国策に関係する経済記事が充実している。つまり日経を最初に読んでおけば、他紙の経済記事を読む必要がない。だから最初に日経を読むことで時間が短縮できることになる。また日経は他の新聞より字が小さく、他紙と比較して多くの記事を抑えている。つまり1紙で得られる情報量が多く、比較的バランスよく複数のカテゴリーの情報を抑えることができる。
こうして日経をきっちり抑えた後に、読売、朝日を読むことになる。日経とかぶる記事はどんどん読み飛ばす。毎日と東京は読まないと決めた。時間があるときに読む程度で良い。なぜならば長期的に上記の3紙を押さえていれば、毎日と東京がすっぱ抜いた記事の後追いの記事が掲載されるからだ。鮮度の高い記事でなくても得られるならば良いという割り切りを行ったのだ。
また、私は社説は読まないと決めた。それぞれの新聞社が様々な社説を掲載しているが、自社に都合の良いことを書いているに過ぎない。社説に腹を立てたり納得して頷いている時間があれば、私はバランスよく情報を得ることに時間を注ぐことにしたのだ。
【10】iPhoneの音声検索機能は、相当使える
iPhoneの音声検索機能は、相当使える。新聞を読みながら、片手でわからない言葉や地名を音声検索すると、時間が短縮できる。一番下の丸ボタンを長押しすればできる。右手でペンを持ち、左手で検索ができる。これを使わない手はない。
Googleアプリの音声検索はさらに精度が高いのでオススメです。
【11】発信する。
私は以上のやり方で得た情報を分析したことを発信し続けている。こうやってブログで発信することもあるし、ツイッターやFacebookで発信することもある。ツイキャスで話すこともある。全盲のユーザーに感謝されるとき、ツイキャスの力を知る。以前ブログで動画の文字起こしのエントリーを上げた時も多くの盲人協会に感謝され、「これを文字起こしして欲しい」という以来を受け取ったことがある。つまり我々は常につながっており、刺激を与え合っている。その恩恵をうけるためには発信することが大事だ。
ウェブに感謝している。私は絶えず自分の得た情報に基づいて情報を発信することによって、それを受け取った方からのフィードバックを得たいと思っている。多くの素晴らしい出会いに恵まれていることに感謝したい。実際にいきなり知らない人が遊びに来ることもある。そして思わぬ情報を得ることもあるのだ。
【12】意図的に、右脳を使うこと
意図的に、右脳を使うことを行っている。映画を見たり、音楽を聞いたり、小説を読んだりしている。情報を取得する作業は左脳を使う。だから時折右脳を意図的に使うことによって、脳全体が機能し、左脳で取得した情報をいい形にまとめあげてくれるのだ。
【13】フォームには完成形はない。完成させようとしないことが大事だ。
情報を得るフォームには完成形はない。完成形を作らないことが大事だ。鬼の素振りをして完璧なバッティングフォームを作っても、ヒットを打てなければそれは完成形ではないのだ。いつでもこだわりを捨てることができる自分でいたいと思っている。
【まとめ】
今回書いたことは、私の現状であり、理想ではない。理想ではないがいつも模索している。私の模索があなたの役に立てば幸いだが、出来る範囲で参考にして頂けると嬉しい。情報は大事だが、人生で最も大事なことではない。だからこそ情報を得るためのフォームが大事なのだ。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。