スポンサードリンク
このエントリーは2015年8月18日段階のものであり、情勢は大きく変わる可能性がある。
2016年第24回参院選 注目点
- 前回2013年参院選時に1増。現在4人選出の選挙区だ。
- 今回改選に望むのは2010年当選の3議員。今回改選は4議席を争う。
- 2010年当時は民主政権。大きく情勢は変わった(支持率など後述)。
- 2010年には擁立していない公明党が擁立する方針(13年議席獲得)。
- 2013年僅差で次点だった共産党が票を伸ばす可能性
2010年と2013年の政党議席数比較
- 2010年
現与党1(自1)現野党2(民1み1) - 2013年
与党2(自1公1)野党2(民1み1)
2016年第24回参院選神奈川県選挙区はどうなる?
大局的に見れば、改選4議席のうち、与党が公明1議席を含む2議席に伸ばすか、3議席に伸ばすか。野党は与党の伸長を2議席で食い止めることができるのか、という視点になるだろう。野党が3議席に伸長するシナリオも考えられないことはないが、2013年第23回参院選の結果をふまえるとそれは難しいかもしれない。以下、細かなことを箇条書き。
- 2010年に当選した3人が改選を迎える。これに1議席を加えた4議席を争う展開となる。
- 公明党が2013年に引き続き擁立の方針と報道。2013年の選挙結果を踏まえれば当選ラインに十分入ってくると想定できる。
- 無所属の現職・中西健治は過去選挙の結果を踏まえれば十分当選ラインの内側にいると想定できる。中西健児の動向(どこかの党公認をとるのか?)に注目しておく。
- 自民党は2人擁立する方針だが、2015年8月18日現在、まだ決定していない。前回当選局から出馬し当選した小泉昭男は公認申請を出したがひっこめたと報じられている。三原じゅん子が公認申請を出していると報じられている。名前のある三原じゅん子が擁立されれば当選ラインに十分入ってくると想定できる。
- 共産党は前回2013年第23回参院選では僅差で次点だった(後述)。当時の候補は別の選挙(2014年衆院選比例南関東ブロック)で当選を果たし、今回は新人女性を擁立。35歳と若い。この間共産党は支持を伸ばしており前回の僅差での次点という結果を踏まえれば当選ラインに入ってくる可能性は十分ある。共産党は重点選挙区として力を入れてくるだろう。
- 民主党は前回2013年も逆風の中きわどく議席を確保した。ただしその選挙結果を踏まえれば全く安心していられない。どこまで民主党への逆風が弱まっているのかの確認選挙になるかもしれない。支持率の変動など後述。
- 維新の党も独自候補擁立の方針と報道。
- 公明、無所属、自民が当選ラインにまず入ってくると想定し、残りの1議席を、共産、自民、自民で争う展開というシナリオを想定しておくと良いかもしれない。ただ共産が2013年からどれだけ伸ばしているのかによっては、シナリオは変わってくる。
過去選挙直後の自民・対自民勢力 政党支持率(読売)
自公政党支持率 (安倍内閣支持率) |
対自公勢力 政党支持率 (不支持) |
うち 民主 |
うち 共産 |
支持 なし |
|
2010年7月参院選後 | 29 | 33 | 28 | 3 | 23 |
2012年12月衆院選後 | 39 | 25 | 11 | 3 | 28 |
2013年7月参院選後 | 49(64) | 19(24) | 8 | 4 | 27 |
2014年12月衆院選後 | 41(51) | 25(41) | 10 | 7 | 31 |
2015年7月末 | 39(43) | 15(49) | 8 | 5 | 41 |
分析
- 与党合計は 、前回2議席確保した時より大幅に低下も抜きん出る。
民主は、2013年参院選直後より微増。 - 共産は、2013年参院選より大幅増。
【今回改選】第22回(2010年)参議院選神奈川県選挙区
第22回参議院議員通常選挙 (2010年(平成22年)7月11日執行)
当日有権者数:7,294,561人 投票率:55.56%(前回比:-0.76ポイント)
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 当 小泉昭男 64 自由民主党 現 982,220票 25.2% 当 中西健治 46 みんなの党 新 788,729票 20.2% 当 金子洋一 48 民主党 現 745,143票 19.1% 千葉景子 62 民主党 現 696,739票 17.9% 畑野君枝 53 日本共産党 元 304,059票 7.8% 木村栄子 62 社会民主党 新 113,712票 2.9% 甲斐敬浩 46 新党改革 新 113,453票 2.9% 松田学 52 たちあがれ日本 新 93,437票 2.4% 山本誠一 38 無所属 新 47,776票 1.2% 加藤文康 47 幸福実現党 新 13,459票 0.3%
分析
- この3人が2016年第24回参院選で改選となる。
- 2016年第24回参院選では、1増の4議席で争われる。
- 民主は当時政権与党。現在の情勢では民主党のデータをそのまま参考にできない。後述する2013年参院選を踏まえてみておくと良い。
- みんなの党はその後解党。中西健治は2015年8月18日現在、無所属。
- 民主党・金子洋一は2015年8月18日現在、民主党公認候補。
- 自民小泉昭男は公認申請したがその後取り下げたと報道。三原じゅん子が公認候補を申請。
- 自民は2人候補者擁立の方針。
- 公明は2013年に引き続き擁立の方針
- 共産畑野君枝はすでに第47回衆院選の比例南関東ブロックで当選。新人女性が公認候補として発表されている。
【前回】第23回(2013年)神奈川県選挙区の選挙結果
第23回参議院議員通常選挙 (2013年(平成25年)7月21日執行)
当日有権者数:7,365,069人 投票率:54.47%(前回比:-1.09ポイント)
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 当 島村大 52 自由民主党 新 1,130,652票 28.8% 当 松沢成文 55 みんなの党 新 740,207票 18.8% 当 佐々木さやか 32 公明党 新 629,662票 16.0% 当 牧山弘恵 48 民主党 現 461,006票 11.7% 畑野君枝 56 日本共産党 元 444,955票 11.3% 水戸将史 50 日本維新の会 現 242,462票 6.2% 露木順一 57 みどりの風 新 119,633票 3.0% 木村栄子 65 社会民主党 新 76,792票 2.0% 溝口敏盛 66 維新政党・新風 新 41,359票 1.1% 森下正勝 69 無所属 新 30,403票 0.8% 及川幸久 53 幸福実現党 新 10,006票 0.3%
分析 2013参院選をふまえた2016年第24回参院選のシナリオ
- 2013年の前回第23回参院選の結果。当然現在は2013年当時より安倍内閣支持率、与党政党支持率合計ともに下がっているため、この選挙結果をあくまで参考にして考える必要がある。
- 2013年は公明党が議席を新たに獲得したことが注目だ。60万票規模の票を持っていると考えられる。今回2016年第24回参院選でも、この約60万を計算するだろう。実際に公明党は独自候補を擁立する方針と報じられている。
- 自民党も2人擁立する方針が報じられている。
- つまり自民2人公明1人擁立する事になる可能性がある。公明党が60万票もっており当選ラインに入ってくるだろう。自民は前回獲得した113万票を念頭に票を分けつつ2人当選を狙う形になるかもしれない。
- 共産党も2013年参院選では、かなり惜しい結果だった。この選挙区において共産党の顔だった畑野君枝は第47回衆議院議員総選挙で比例南関東ブロックで当選。新たに35歳の女性を擁立することを公式発表している。この間の様々な選挙において共産党は支持を伸ばしていると見られ2016年参院選では前回選挙より票を伸ばすことは十分に考えられる。前回約46万票を踏まえて考えれば、当選ラインの60万票に近づくことは十分に考えられるのだ。
- 民主は前回はぎりぎり議席を守った。
- このような擁立が考えられ、そのうち4人が当選となる。
自民2
公明1
無所属1
民主1
共産1
公認候補など
- 自民党 三原じゅん子が公認申請、小泉昭男は公認申請を取り下げ
- 民主党 金子洋一(公認候補)
- 共産党 浅賀由香(35)
- 維新の党 独自候補擁立の方針