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2015年6月12日金曜日

【グラフ】オイル生産量 アメリカが世界1位に 各国データ比較

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原油生産アメリカ1位各国比較
2014年の原油生産は、アメリカが1位だった。2015年6月12日の朝日新聞朝刊が報じている。現在、原油のドバイ価格は1バレルあたり60円台前半で落ち着いている。今後どのように変化するのだろうか。
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イギリス石油メジャーのBPが10日発表した世界エネルギー統計からの報道だ。

原油生産量 各国データ

  • 世界の原油生産量
    8867万3千バレル
  • 米国
    1164万4千バレル(+2・3%)
  • サウジアラビア
    1150万5千バレル(+0・9%)
  • ロシア
    1083万8千バレル(+0・6%)
米国がシェールオイルの増産でトップ。各国、生産量を増やしたことがわかる。オイル安にどこまで耐えられるかというチキンレースだろう。

サウジアラビアは外貨準備率が高いため長期的にこのレースに耐えられることは確かだ。

ロシアは比較して厳しいかもしれない。先日プーチンはイタリア首相との会談などをとおしてオイルの販売先を確保しようとしている。ロシア外交に注目しておく。

米国はシェールのコストが比較して高く、国内での経営統合やイノベーションになどが起きている。

あくまで2014年の生産量であることを理解しておくと良い。すでに情勢は変わっている

主要国の原油生産量の推移グラフ

主要国の原油生産量の推移グラフ
日経2015年6月12日より

ドバイ価格の推移グラフ

ドバイ原油価格の推移
http://ecodb.net/pcp/imf_usd_poildub.html より引用

すでにアメリカ国内でのシェールオイルの生産量は伸び悩んでおり、これによって需給がある程度引き締まり、原油価格が上昇に転じている。日本国内でもガソリン価格が上昇している。

アメリカ国内では、シェール採掘における環境問題が顕在化しており、州法によって制限される傾向にある。

ただシェールを掘る新しいリグが登場し、今後のコスト削減につながるとも見られている。需要自体が低下することはあまり考えられず、生産量の変化によって原油価格は上限する可能性があると考えておく。

中南米オイル獲得競争

日経2015年6月12日
中南米のベネズエラは埋蔵量世界一と言われている。経済状況がオイルにかかりっきりなので、現状のオイル安の状況では国会財政が厳しいとなる。つまりベネズエラはオイルを裁かなければいけない。ベネズエラは足元を見られているわけだ。

おすすめの書籍「激震 原油安経済」

私はこの本をざっと読んで参考にした。

激震 原油安経済


こういった本を読むと得られるのは、「真実」ではない。思考の幅だ。知識の照らし合わせや脳内の整理や、知識を有機的に結びつけることを補ってくれる。

未来はどう動くのかわからない。だから思考の幅を持っておくことが必要だ。真実は1つではない。複数のシナリオを持っておくことで、未来の変化に対応できるだろう。

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