残念だがその理屈は憲法を理解できておらず、そんな百田氏もまた憲法によって守られていたりする。
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https://twitter.com/hyakutanaoki/status/615466208779894784 |
「スターリン時代のソ連は、家庭での発言も密告されて処罰されました」とあるが、百田氏の発言は、法的に処罰されていないんですよ。つまり、これは、百田氏の表現の自由はいまもなお守られている証拠となっているんだよね。
だが、勘違いしてはいけないのは、表現の自由を行使することによって、他者の基本的人権が奪われるのであれば、話は別です。あくまで参考なのでざっくりですが、名誉毀損については刑法にも民法にも、記されています。
民法上、名誉毀損は不法行為となり得る。日本の民法は、不法行為(民法709条)の一類型として、名誉毀損を予定した規定がある(民法710条、723条参照)。
日本の刑法上、具体的事実を摘示することにより、ある人の社会的評価を低下させた場合、名誉毀損罪(刑法230条1項)となる。今回はまだどうなるのかわかりません。沖縄県民や普天間基地周辺の住民がどのように判断するのか、そしてそれを司法がどう判断するのかによります。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E8%AA%89%E6%AF%80%E6%90%8D)
同時に、メディアも言論の自由を行っているわけで。百田氏の言論の自由に対して、メディアも言論の自由によって立ち向かっているといえるんですよ。
なぜここまで百田氏の発言が大炎上したのか。それは百田氏が主要な原因なのではなく、自民党の勉強会が主要な原因なのだと考えられます。(だってこれまで彼はツイッターで色々発言し続けてきてますがここまで大炎上してないでしょ)。
自民党という政党は、「政治資金規正法により政治団体の届出が定められている」 という公の組織であって、当然ながら厳しくその活動にチェックが入って当然なのですね。
以前、百田氏がツイッターで、俺が発言したからこうなったんだ、的なことを言ってましたが、それはうぬぼれ(自己愛)ではないかと思います。
話は、本題に戻して。
つまり、百田氏の発言に関しては、事前検閲も行われておらず、集会結社の自由も尊重されていて、発言が法的に処罰されてもおらず、いまでもツイッターで自由に発言できている、ということになり、どこをとってもいまのところ百田氏の表現の自由は憲法によって守られている状況なんですよね。もちろんプライバシーも侵害されていません。彼が主張するようなスターリン時代のソ連のように家庭内のプライバシーが報道されているわけでもありません。
百田氏の自己正当化は頓珍漢です。彼もまた憲法によって守られているのです。安心していただきたいと思います。
ただ、もちろん、メディアが法的な誤りを犯しているならば、それは異常です。百田氏が指摘している朝日新聞英字版の表現については、誤りならばそれは訂正させるべきだと私は思います。それは百田氏の尊厳を貶める可能性があると主張することは十分可能だと思います。朝日新聞が認めなければ司法判断に委ねればいいだけです。
こういう状況について、百田氏が表現の自由が担保されていないと主張するのだとしたら、「え?この人、根本的に馬鹿なの?」ということになるわけで。ひょっとしたら百田氏はそれを意図して、無知なふりをしてフェイドアウトしていこうと狙っているのかどうか(これは全くの推測なのであまり意味はありません)。
つまり、双方が憲法に定められた言論の自由、表現の自由によって守られている状況なんですよね。今のところね。
そしてこれについて発言する僕の表現の自由も守られているわけです。もちろん僕も百田氏の尊厳を不当に貶めてはいけません。当たり前のことです。