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菅官房長官は、決勝戦と開幕戦の2試合を新国立競技場でと言うかたちで決定と述べている。これは2試合限定なのだろうか。菅官房長官 新国立でラグビーW杯の経緯説明
7月14日 21時35分
菅官房長官は14日午後の記者会見で、国立競技場の改築費が大幅に膨らんだことに関連し、超党派の議員連盟の4年前の決議などを契機に、競技場を2019年のラグビーワールドカップでも使用するため、8万人規模に整備することなどが決まったという認識を示しました。
この中で菅官房長官は、記者団が、国立競技場の改築費が大幅に膨らんだことに関連して、競技場を2019年のラグビーワールドカップで使うことになった経緯を質問したのに対し、「平成23年に、超党派の議員連盟が、ラグビーのワールドカップなどのメインスタジアムとして活用するため、国立競技場を8万人規模に改築することを決議している」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「ことし3月には、ラグビーのワールドカップの関係者の理事会で、決勝戦と開幕戦の開催を新国立競技場でという形で決定された」と述べ、超党派の議員連盟の4年前の決議などを契機に、競技場をラグビーワールドカップでも使用するため、8万人規模に整備することなどが決まったという認識を示しました。
また、菅官房長官は、改築費の増加に批判が出ていることについて、「国民への説明が十分でなかった部分があり、今後、文部科学省を中心に丁寧に説明していく必要がある。できるだけ国民負担が生じないよう、運営の民間委託などさまざまな工夫も図っていく必要がある」と述べました。
(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150714/k10010150691000.html)
過去の詳しい報道を確認してみる。
▼2015年03月02日21:36
2019年ラグビーワールドカップ日本大会の開催12都市が決定
2019年に日本で開かれるラグビーワールドカップの開催都市が発表された。開催には15都市が立候補していたが、以下の12都市が選ばれた。
【ラグビーワールドカップ2019 開催都市】
・札幌ドーム(札幌市)収容:41,410人
・(仮称)釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県・釜石市)収容:16,187人 ※新設
・熊谷ラグビー場(埼玉県・熊谷市)収容:24,000人
・新国立競技場(東京都)収容:約80,000人 ※2019年完成
・横浜国際総合競技場(神奈川県・横浜市)収容:72,327人
・小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県)収容:50,889人
・豊田スタジアム(愛知県・豊田市)収容:45,000人
・花園ラグビー場(大阪府・東大阪市)収容:30,000人
・御崎公園球技場(神戸市)収容:30,132人
・東平尾公園博多の森球技場(福岡市)収容:22,563人
・熊本県民総合運動公園陸上競技場(熊本県・熊本市)収容:32,000人
・大分スポーツ公園総合競技場(大分県)収容:40,000人
落選となったのは以下の3都市。
・仙台スタジアム(仙台市)収容:19,694人
・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(京都市)収容:20,688人
・長崎県立総合運動公園陸上競技場(長崎県)収容:20,246人
開催都市発表会
開催地は、世界のラグビーを統括する「ワールドラグビー」から、大会運営を委託された「ワールドカップリミテッド」がダブリン(アイルランド)で行われた理事会で決定した。また、今回の決定に先立って、1月には日本の大会組織委員会と合同で現地視察が行われている。
開催12都市の中で、新国立競技場では開幕戦と決勝戦が行われることが決定。また、準決勝、3位決定戦の開催は6万人以上の収容、開催国の日本戦は4万人以上の収容が必要とされている。
今後は2016年後半に組み合わせ抽選会が行われ、2017年以降に試合日程が発表。そして2019年9~10月のスケジュールでラグビーワールドカップ日本大会が開催される。
◆試合カテゴリー
・開幕戦、準決勝、3位決定戦、決勝:6万人以上
・準々決勝 3万5000人以上
・プール戦
カテゴリーA:4万人以上 ※ティア1同士の対戦、日本の試合
カテゴリーB:2万人以上 ※ティア1とそれ以外のチームとの対戦
カテゴリーC:1万5000人以上 ※ティア2以下の対戦
情勢分析
報道では、新国立競技場では開幕戦と決勝戦が決定しているとなっている。2試合だけなのか、それとも他の試合も行われるのか。報道だけを見ても断定できない。
競技場の収容人数に注目だ。
6万人以上の競技場は2つしか無い。
・新国立競技場(東京都)収容:約80,000人 ※2019年完成
・横浜国際総合競技場(神奈川県・横浜市)収容:72,327人
つまりここで、
・開幕戦、準決勝、3位決定戦、決勝:6万人以上
の4試合が行われることになる。
そのうち、開幕戦と準決勝が新国立競技場となっている。それ以外の2試合、準決勝と3位決定戦は、横浜国際総合競技場で行うと推測するのが妥当ではないだろうか。
もしそうであれば、やはり、この4試合のうち、新国立競技場での試合は、開幕戦と決勝戦の2試合のみということになる。状況証拠からの分析結果にすぎないが、この推測が的外れとも言いがたいだろう。
日本代表の試合は4万人以上の競技場となっている。これは日本代表の試合の集客ノルマと見ていいだろう。4万人以上の競技場は、
・新国立競技場(東京都)収容:約80,000人 ※2019年完成
・横浜国際総合競技場(神奈川県・横浜市)収容:72,327人
・小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県)収容:50,889人
・豊田スタジアム(愛知県・豊田市)収容:45,000人
・大分スポーツ公園総合競技場(大分県)収容:40,000人
の5つだ。
どこまでラグビーワールドカップ日本代表の試合が盛り上がるのかは分からないが、大きな競技場で行った上で、スカスカだったらお話にならない。7万〜8万の2大競技場で行うよりその下のクラスの収容人数の競技場で行うことが妥当と考える可能性はある。集客が届かなくても無理に8万人の新国立で行う場合もあるかも知れない。
という状況の中で、新国立競技場をラグビーワールド・カップに間に合わせようとしている。どちらにせよ、収容人数だけ見れば横浜国際総合競技場で間に合うことは明らかだ。