2015年8月7日金曜日

【カナダ総選挙 情勢】「TPP乳製品 市場開放反対」の新民主党、世論調査でリード!中道左派政権誕生ならTPP交渉さらに難航か

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カナダ総選挙がすでにスタートしている(投票日10月18日)。世論調査によると、TPPでの乳製品市場開放反対を主張する新民主党が一歩リードしている。政権与党の保守党は僅差で2位。3位の中道左派政党も拮抗している。選挙結果がTPP交渉に影響する可能性もある。カナダ政府は選挙期間中もTPP交渉を続けると主張しており。選挙結果が出る前にTPP大筋合意を目指す可能性も視野にいれておく。
カナダ総選挙がすでにスタートしている(投票日10月18日)。世論調査によると、TPPでの乳製品市場開放反対を主張する新民主党が一歩リードしている。政権与党の保守党は僅差で2位。3位の中道左派政党も拮抗している。選挙結果がTPP交渉に影響する可能性もある。カナダ政府は選挙期間中もTPP交渉を続けると主張しており。選挙結果が出る前にTPP大筋合意を目指す可能性も視野にいれておく。
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情報資料:カナダ総選挙 世論調査

カナダ、10月総選挙へ火蓋 ハーパー首相率いる保守党、厳しい戦い

2015.8.4 05:00  
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 カナダのハーパー首相は2日、ジョンストン総督と会談し、下院の解散を要請、承認を受けて下院を解散した。これにより10月総選挙に向けて正式に選挙戦が幕を開けた。1872年以降で最も長期の選挙戦となる。

(中略)

 世論調査では、同国で9年にわたり政権の座にあるハーパー首相率いる保守党が、連邦レベルで政権を担ったことのない左派寄りの新民主党に脅かされていることが示されている。支持率は保守党の31.6%に対し、新民主党が32.6%とわずかに上回っており、これを中道の自由党が25.6%で追う三つどもえの接戦となっている。

 カナダ下院の定数は今回の総選挙から30議席増え、338となる。過半数を得るには170議席が必要。(ブルームバーグ Josh Wingrove、Theophilos Argitis)
(http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150804/cpd1508040500003-n1.htm)
 2日に発表された最新世論調査によれば、保守党と新民主党、同じく左派系野党の自由党の支持率は約30%と横並び状態にある。環境保護を訴える緑の党、ケベック州の分離独立を目指すケベック連合がこれに続く
(http://www.sankei.com/world/news/150804/wor1508040051-n2.html)

情報資料:世論調査の劣勢を挽回のため、解散前倒し

 米紙ニューヨーク・タイムズによれば、解散は通常、総選挙の5週間前だが、今回は11週間も前倒しされた。カナダのメディアは、資金力を駆使して劣勢挽回を図る保守党の思惑を背景として伝えている
(http://www.sankei.com/world/news/150804/wor1508040051-n2.html)

情報資料:世論調査1位の新民主党、TPP 乳製品市場開放に反対

 交渉が難航する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)も争点だ。乳製品の最大輸出国ニュージーランドは、カナダに輸入拡大を迫っているが、カナダ紙グローブ・アンド・メール(電子版)によると、左派系最大野党の新民主党が乳製品の市場開放に反対している。
(http://www.sankei.com/world/news/150804/wor1508040051-n1.html)

情報資料:GDP 5ヶ月連続で前月比マイナス

カナダの月次GDPは5ヵ月連続で前月比マイナスとなり、第1四半期に引き続き、第2四半期もマイナス成長になることがほぼ確実視されている。そのような中、今回の総選挙の争点はハーパー政権の経済政策が中心になるようだ。

早速、首相は公約にすべく、日本の住宅ローン減税にあたるリフォーム減税を打ち出している。リフォームに伴うローン残高の15%を税金から直接差し引く税額控除するというもので、年間最大5000カナダドル(約47万円)を控除するとう内容。今回の対策規模は15億加ドル(約1415億円)になるという。開始時期については未定。
(http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=269837)
 ハーパー首相は就任以来、売上税などの減税を進め、エネルギー分野の規制緩和も断行した実績を強調。ただ、最大都市トロントなどオンタリオ州南部で失業増加が目立つほか、主要輸出品である原油の価格も下落し、経済に影響を与えている。政府が9月に景気後退を正式発表すると予想される中、野党陣営は雇用創出を中心とした経済政策への転換を訴えている。
(http://www.sankei.com/world/news/150804/wor1508040051-n1.html)

情勢分析:カナダ総選挙とTPP

最大野党である新民主党は、世論調査で一歩リードでトップ。
  • 新民主党(野党 中道左派) 32.6%
  • 保守党 (与党 中道右派) 31.6%
  • 自由党 (野党 中道左派) 25.6%
現在のカナダ議会(下院)勢力
  保守党 (164)
  新民主党 (100)
  自由党 (35)
  緑の党 (1)
  保守系無所属 (1)
  無所属 (1)
  欠員 (1)
2015年8月7日現在の報道によると、世論調査第1位の新民主党は、TPPにおいて乳製品の市場開放に反対している。7月末にTPPの交渉12カ国閣僚会合がまとまらず、次回の閣僚会合の日程がまだ決まっていない。少なくとも9月以降となっている。

乳製品の市場開放は、雇用を失うことにつながりかねない。新民主党は雇用政策として乳製品の市場解放に反対するわけだ。おそらく新民主党の政策の1つにすぎないが、景気がよくないカナダにおいて総合的に新民主党に期待する声が強いといえる。

また、世論調査第3位の自由党も中道左派政党だ。現在の議会内勢力では、中道右派の保守党が過半数を占めているが、選挙結果次第では、中道左派の新民主党が単独過半数になるシナリオと中道左派の2党で過半数を占め連立政権となるシナリオが想定できる(どなたかカナダの政治情勢に詳しい方がいましたら教えて下さい)。

もし中道左派政権ができれば、TPP交渉において、ニュージーランドの乳製品市場開放の方針とぶつかり合い、交渉がさらに難航する可能性もある。

ただ、保守党現政権は、選挙期間中もTPP交渉を続けると明言しており、選挙結果が出る前にTPP交渉で大筋合意にこぎつける可能性もある。

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