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2015年8月21日金曜日

「北朝鮮 ノドン発射の動き」米韓両軍が掴んだと報道 北朝鮮「準戦時状態」突入

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米韓軍が、北朝鮮がノドンやスカッドの発射に向けた動きを把握したと報じられている。北東アジアの地政学的な状況を理解した上で、安保関連法案の審議への影響などを分析しておく。
米韓軍が、北朝鮮がノドンやスカッドの発射に向けた動きを把握したと報じられている。北東アジアの地政学的な状況を理解した上で、安保関連法案の審議への影響などを分析しておく。

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情報資料:共同通信 北朝鮮ノドン発射の動きを米韓軍が把握したとの報道

北朝鮮、ノドン発射の動き=準戦時状態で緊張高める

2015年8月21日(金)17時35分配信 時事通信 
 【ソウル時事】聯合ニュースによると、韓国政府関係者は21日、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ノドン」や短距離ミサイル「スカッド」の発射に向けた動きを見せていることを明らかにした。北朝鮮軍は、韓国軍が22日夕までに宣伝放送の中止と拡声器の撤去に応じなければ軍事行動に出ると警告しており、米韓両軍は警戒を強めている。
 米韓両軍は、西部の平安北道でノドン、東部の元山でスカッドを搭載した発射車両が展開されている動きをつかんだという。政府関係者は「(北朝鮮は)軍事的緊張を高めるため、発射時期を計算するだろう」との見方を示した。
 白承周国防次官は21日の国会答弁で、宣伝放送について、「北朝鮮がわれわれの政治・軍事的要求を聞き入れない限り続ける」と表明。北朝鮮が今後、拡声器への直接攻撃を仕掛ける可能性が高いと予測した。
 21日夕には、金正恩第1書記の布告により北朝鮮の前線地域が「準戦時状態」に突入。南北軍事境界線付近は緊迫した雰囲気に包まれている。 
(http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/jiji-2015082100705/1.htm)

情勢分析:北東アジアの安定と北朝鮮核問題

韓国と北朝鮮の間のキナクサイ動きが続いている。ここにきて、ノドンやスカッドの発射に向けて動いていると報じられている。

北朝鮮の核問題の認識に向けて、あらためて情勢を理解しておかなくてはいけない。

6カ国協議のテーブルが機能せず

そもそも、北朝鮮の核問題は、6者会合(六カ国協議) において話し合われてきたが、2009年の
4月14日、北朝鮮外務省は、国連安全保障理事会の議長声明[20]に反発し、核兵器開発の再開と六か国会合からの離脱を表明する声明を発表した。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E8%80%85%E4%BC%9A%E5%90%88)
となっている。

6カ国とは、米国・ロシア・中国・韓国・日本・北朝鮮だ。米国以外は北東アジアに所属する国であることを理解しておこう(おそらくロシアもそうだ)。モンゴルは入っていない。

日韓軍事情報包括保護協定が未締結

北朝鮮に対しては、日米韓間の軍事協定によって対抗するとされているが、日本と韓国の間の軍事情報の共有、日韓軍事情報包括保護協定(日韓 GSOMIA)は未だ締結されていない。

日韓の歴史問題が障害に

このような状況がある中で、常に日本と韓国の間の歴史認識が問題とされてきたのだ。

先日2016年8月24日に安倍首相が出した戦後70年談話以降、米国側が、日韓間の関係修復について促しているが、それは韓国が中国に近づき過ぎないようにするためという目的と、北朝鮮核問題(北東アジアの安定)という2つの目的がある。

そんな中で、北朝鮮の前線基地が「準戦時状態」突入を宣言し、米韓軍がノドン・スカッド発射の動きを掴んだと報じられている。どこまで事実なのかは個人の立場で掴みようがない(当たり前だが)。

ここに至るまで、非公式な場で韓国大統領が朝鮮統一について言及後、もろもろ北朝鮮と韓国の間に緊張が強まっている。

北東アジアの地政学的な「境界地帯」

北東アジアにおいて、地政学的には、つねに北朝鮮・韓国間の緊張は存在している。同時に日本とロシアの間の領土を巡る争い、尖閣諸島を巡る日本と中国の争いが存在する。さらに日本と中韓との間に歴史問題が存在しつづけている「不安定な状況」であることを忘れてはいけない。

そんな中で、安保関連法案が日本国内で審議され、戦後70年談話が出されている。

北東アジアを安定に近づけるのに必要なのは関係国が常に顔を合わせて話し合える「協議のテーブル」だ。それは今なお作れていない。

安保関連法案の審議への影響

現在、中国ロシアが日本海で軍事演習をしているが、それ以上のわかりやすい脅威が発生したといえる。国会で北朝鮮の脅威についてどこまで言及されるのかに注目しておきたい。安保関連法案に対する世論の変化にも注目だ。

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