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盛岡市長選挙 最新情勢報道
<盛岡市長選>経営感覚VS財政手腕
2015年08月02日日曜日
◎谷藤氏・健全化実績強調/内舘氏・効果的投資訴え
任期満了に伴う盛岡市長選(16日告示、23日投開票)は告示まで2週間となった。4選を目指す現職の谷藤裕明氏(65)に、民主党県連の推薦を受ける新人で会社役員の内舘茂氏(48)が挑む。谷藤氏は後援会や支援市議の組織戦を加速させ、財政健全化路線の継続を掲げる。内舘氏は産業創出への効果的な投資を主張し、市政刷新を訴える。前哨戦では、市政運営の道筋をめぐる対立軸が鮮明になってきた。
「魅力ある街を残すために大切な時期にある。元気な盛岡を一緒につくろう」
強い日差しが照りつけた7月20日午前、谷藤氏は紺色のジャケット姿で市中心部に立った。前回2011年は無投票。本格的な街頭活動は8年ぶりだ。
前面に掲げるのは3期12年で実行した行財政改革の成果。「政策は裏付けとなる財源がないと形にできない」と額に汗を浮かべながら訴えた。
陣営は同日程の市議選候補との連動で支持固めを進める。自民党県議時代から続く約70の後援会組織もフル回転して企業・団体回りを展開する。支援市議の一人は「久しぶりの選挙で動きは鈍かったが、ようやくエンジンがかかってきた」と手応えを強調する。
26日の事務所開きには市議19人を含む約250人が出席。谷藤氏は「引き続きかじ取りを担わせてほしい」と気勢を上げた。
「今の盛岡に必要なのは単なる財政削減ではない。メリハリのある投資を実現できる民間の経営手法だ」
内舘氏は16日にあった後援会の設立総会で、財政健全化路線を貫く谷藤市政との違いをアピールした。建設会社の経営経験を生かし、経済活性化を軸とした「盛岡創生」を掲げる。
民主党の階猛衆院議員(岩手1区)は「地域に根差した経営者が思い描いた理想の市政を実現できる」とエールを送った。自民党出身の谷藤氏に対し階氏が政党対決をにじませ、内舘氏は官と民の激突を演出。二正面作戦を仕掛ける。
総会には「夜回り先生」として有名な元高校教師の水谷修氏(59)がゲスト参加。内舘氏の知名度アップを狙って水谷氏の友人である階氏が招いた。
陣営は連日の街頭活動や企業回りに加え、民主党県議らとの合同集会などを重ね、臨戦態勢に入る。
(http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150802_31002.html)
谷藤裕明陣営
3ヶ月前の情勢報道から「これまでと同様、全方位で支援を求めていく」。谷藤氏は2月の市議会定例会で4選に挑む意向を表明し、態勢固めを進める。
過去の選挙でつながりがあった各種団体に対し支持を要請。03年の初当選を支えた市議の支援グループ「発進会」も再び動きだすことが確実視されている。
谷藤氏は自民党出身で県連幹事長を務めた。「市民党」を掲げるが、自民党に近いのは明らかだ。発進会を主導する市議会最大会派・盛友会の菊田隆幹事長も自民党支部幹部。「広域連携や岩手国体に向け谷藤氏の手腕は不可欠。続投を望む声は多い」と強調する。
同日程で行われる盛岡市議選とも連動する。関係者によると、谷藤氏は発進会に名を連ねる市議の会合などに頻繁に足を運び、支持拡大を図る構えだ。
(http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150517_31008.html)
内舘茂陣営
同じく3ヶ月前の報道から。「大切な友人で、心から信頼している。可能な限り支えていきたい」
内舘氏が立候補を表明した3月の記者会見には、民主党の階猛衆院議員(岩手1区)が同席して全面支援を表明した。2人は高校の同級生で内舘氏は階後援会の青年部長を務める。昨年春から階氏の説得を受け、立候補を決断したという。
階氏とのタッグは民主党カラーを演出する。階事務所のサポートを受け、経営する建設会社の人脈を駆使した企業回りや街頭活動に力を入れる。階氏に近い関係者は「知名度アップが課題。5月下旬の後援会発足を皮切りに、一気に注目を集めたい」と意気込む。
(http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150517_31008.html)
情勢分析
岩手県の県庁所在地、盛岡市の市長選挙の情勢。岩手県知事選の前哨戦となっている。- 盛岡市長選挙(同日程で市議選)
8月16日告示 8月23日投開票 - 岩手県知事選挙
8月20日告示 9月6日投開票
盛岡市長選挙では、共産党は独自候補を擁立せず、自主投票。事実上の野党側候補の支援体制と言っていいだろう。
過去の盛岡市長選の結果など
前回選挙は無投票再選だった。その前2003年の結果はこうだ。▼2007年 盛岡市長選挙 投票率(30・94%)
57770票 谷藤裕明
12674票 芦名鉄雄
▼2003年 盛岡市長選挙(岩手県)開票結果 投票率53.67%構図を踏まえて考えると、2003年を参考にすると良いのではないかと思う。
47432 谷藤裕明(無新、公推薦、53歳、初当選)
39473 桑島 博(無現、民・社推薦、71歳)
27121 斎藤 純(無新、46歳)
3949 芦名鉄雄(無新、58歳)
内舘茂を支援する民主階猛の衆院岩手1区 過去選挙結果
▼2014年 衆院選階猛 48 民主党 前 76,787票 52.0%▼2012年 衆院選
高橋比奈子 56 自民党 前 46,409票 31.4% 公明
吉田恭子 33 共産党 新 15,374票 10.4%
細川光正 65 社民党 新 9,052票 6.1%
階猛 46 民主党 前 55,909票 34.7% 国民 ○2012年より2014年の方が、民主・階猛氏の得票数は伸びている。階猛氏のバックアップによってどこまで内館茂氏が頑張れるか。
高橋比奈子54 自民党 新 44,002票 27.3% ○
達増陽子 47 未来 新 41,706票 25.9% 大地 ○
伊沢昌弘 65 社民党 新 9,922票 6.2% ○
八幡志乃 30 共産党 新 9,473票 5.9%
衆院岩手1区は盛岡市(玉山区(旧・玉山村)を除く)と紫波郡。市挑戦の選挙区と完全に一致しているわけではないが、参考になるだろう。
ちなみに、衆院岩手1区は、階猛氏の前は、達増拓也現岩手知事が議席を持っていた。