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讀賣新聞朝刊2015年7月20日 |
情勢分析
西部方面普通科連隊の水陸両用訓練が報道陣に公開された。全国で唯一の離島防衛の部隊だ。過酷な訓練を受けるメンバーの中心は20歳代。今後、3000人規模の水陸機動隊を発足させたい考えだが、現在の西部方面普通科連隊は約700人とされる。
西部方面普通科連隊は、長崎県佐世保にある。ここから尖閣諸島などの島嶼部の防衛を行うというビジョンだ。改定されたガイドラインでは、米軍の支援・補完の下で、防衛力の中心となる。
西部方面普通科連隊は米軍の海兵隊の代わりとなるよう訓練されている。沖縄の尖閣諸島の防衛においても、海兵隊の役割を果たす。米軍はあくまでも「支援・補完」でしかない。
米軍が沖縄にいなければいけない意味について論じられるが、防衛するのは佐世保の彼らであることを国民は理解すると良いだろう。安全保障の議論と実際の防衛力はずいぶんずれがあるように私は感じている。