韓国と北朝鮮の話し合いが終了した。6項目の合意分を発表。韓国メディアもチェックしとこう。この一連の緊張の中、朴槿恵大統領の支持率が回復し4割台となったとも報じられている。
スポンサードリンク
情報資料1:日本経済新聞
南北、緊張緩和へ6項目合意 地雷爆発に北朝鮮「遺憾」韓国は宣伝放送中断
2015/8/25 3:13
【ソウル=小倉健太郎】韓国と北朝鮮は25日未明、22日から断続的に開いてきた高官会談を終了し、6項目の合意文を発表した。地雷爆発で韓国軍兵士が重傷を負った事件に北朝鮮が遺憾を表明。韓国は拡声器を使った宣伝放送を25日正午に中断する。北朝鮮の「準戦時状態」解除も盛り込み、高まっていた緊張状態は緩和に向かう見通しだ。
韓国大統領府によると南北軍事境界線にある板門店で開いた会談は25日午前0時55分に終わった。23日午後3時半の開始から33時間以上が経過した。22日に始めた最初の会談を含めると合計で43時間以上に達する。
韓国側代表として出席した金寛鎮(キム・グァンジン)大統領府国家安保室長は会談終了後、大統領府に戻ってすぐに記者会見を開いた。「双方の合意事項を誠実に履行し、対話と協力を通じて信頼を高めることで新たな南北関係を作る契機になることを期待する」と話した。
北朝鮮は4日に発生した地雷爆発への関与を否定していたが最終的には遺憾を表明。再発防止への努力も約束したと金室長は説明した。合意文によると南北はこのほか、関係改善に向けてソウルか平壌で近く当局者会談を開いて対話を続けるほか、朝鮮戦争などで離ればなれになった離散家族の再会に向けた実務者接触も開く。多様な分野での民間交流活性化にも取り組む。
会談に北朝鮮からは金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最側近である黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長らが出席した。北朝鮮側も朝鮮中央通信が板門店発で6項目の合意文を報道した。
地雷爆発をきっかけに韓国が始めた宣伝放送に北朝鮮は強く反発し、20日には砲撃を実施。韓国も応射した。22日に高官会談が始まった後も北朝鮮が前線での攻撃準備とみられる動きを強化、韓国側も「最高水準の警戒態勢」をとり、緊張が高まっていた。
(http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK24H71_U5A820C1000000/)
情報資料2:韓国大統領支持率40%台回復など 日本経済新聞
朴氏は、北朝鮮と戦火を交えた朝鮮戦争に従軍した高齢の保守層などを支持基盤とする。北朝鮮との対話のドアは開きながらも、毅然とした姿勢が国内で一定の評価を受けてきた。韓国内の一部の世論調査では、支持率が6月初旬以来の40%台を回復した。与党セヌリ党の幹部会議でも「強硬に対応してほしい」との主戦論が相次いだ。
24日は交渉を優位に進めるよう南北双方が圧力を強めた。韓国国防省報道官は「米国の戦略資産(兵器)を展開させる時期を弾力的に検討している」と述べた。米軍のB52戦略爆撃機や原子力潜水艦の展開を検討しているもようだ。
(http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H81_U5A820C1FF8000/)
情報資料2:6項目の合意 韓国メディア
南北協議合意 北朝鮮の謝罪・再発防止約束を評価=韓国
(前略)
双方は協議で、▼南北関係改善のための当局会談開催▼地雷爆発で韓国兵が負傷したことに対する北朝鮮の遺憾表明▼韓国軍による軍事境界線一帯での宣伝放送中止▼北朝鮮軍の準戦時状態解除▼秋夕(中秋節、今年は9月27日)に合わせた離散家族再会推進▼南北民間交流の活性化――で合意した。
(中略)
今回の合意に関しては、「北が危機を高め、対北宣伝器放送の中止を求めたことを韓国政府が拒否するなど、一貫した原則を持ち交渉した結果」とした上で、「これまで北はわが国民の不安と危機感を高め、譲歩を引き出したが、(朴政権では)それが通じないことを北も確認したと思う」と述べた。(後略)
(http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2015/08/25/0900000000AJP20150825001800882.HTML)
情勢分析
ひとまず、危機は去ったかのように見え、次に韓国大統領は訪中に向けて、動き出すことになる。朴槿恵大統領の支持率も4割台を回復したと報じられている。北東アジアにおける米国の存在感も高まっている。今回の危機で、韓国大統領の訪中のニュアンスがどのように変わるのかに注目だ。
6合意が決まったとのことだが、そこに書いていないことが重要だろう。北朝鮮の食糧問題などはどうなったのだろうか。
中国軍が国境まで移動していたという情報もあったが、交渉において、どのような影響をもたらしたのか。今後米軍がどのように関与したかなどの情報がチラチラ出てくるかもしれない
今回のことで、今もなお北東アジアには北朝鮮リスクが継続している、という状況が確認された。これらはあるときに明確に見えるようになり、周辺国を不安定化させ、政治的に利用される可能性がある。この間、日本国内では、朝鮮半島有事について安保関連法案の議論が行われたことは周知の事実だ。
奇しくも同時期に、相模原総合補給廠で爆発が起きた。北東アジアでの米軍の活動の物資保管の拠点だ。まだ原因は明確になっていない。情報がいくつかきているがまた別の機会に書いてみようと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿
いつもお読みいただいてありがとうございます!コメントよろしくお願いいたします。