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参院選2016 三重県選挙区の注目点
前々回「民主」当選、前回「自民」当選の「民主防衛選挙区」
三重県選挙区は、前々回(2010)民主が議席を取り、前回(2013)自民が議席をとった選挙区だ。同様な選挙区は6つ存在する。これらの選挙区で民主が議席を確保できるかに注目が集まる。これらの選挙区で民主が防衛できるかがは2016年参院選の焦点の1つだ。過去選挙時の政党支持率比較
自公政党支持率 (安倍内閣支持率) |
対自公勢力 政党支持率 (不支持) |
うち民主 | うち護憲 | 支持なし | |
2010年7月参院選後 | 29 | 33 | 28 | 5 | 23 |
2012年12月衆院選後 | 39 | 25 | 11 | 4 | 28 |
2013年7月参院選後 | 49(64) | 19(24) | 8 | 5 | 27 |
2014年12月衆院選後 | 41(51) | 25(41) | 10 | 8 | 31 |
2015年7月末 | 39(43) | 15(49) | 8 | 5 | 41 |
現在の自公の政党支持率合計は
- 2010年時より10ポイント増
- 2013年時より10ポイント減
民主支持率は、2010年参院選挙時と比較して大幅下落のままだが、選挙直前になると数ポイント伸びる傾向が過去の選挙から読み取れる。おそらく10〜13%あたりになるのではないか。対自公勢力全体では支持率は27〜30%あたりになるのではないか。
今回改選、2010年第22回参院選当選者と開票データ
第22回参議院議員通常選挙 (2010年(平成22年)7月11日執行)芝博一(民主)が得票率約40%で当選。次点の小野崎耕平(自民)は約33%。民主政権がまだ支持されていた状況での選挙(政党支持率28%)だと踏まえておく。
当日有権者数:1,503,886人 投票率:60.85%(前回比:ポイント)
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 当 芝博一 60 民主党 現 360,697票 40.6% 小野崎耕平 40 自由民主党 新 293,502票 33.1% 矢原由佳子 35 みんなの党 新 178,346票 20.1% 中野武史 36 日本共産党 新 54,806票 6.2%
参考に、前回2013年の参院選のデータを見ておく。
前回2013年第23回参院選データ
第23回参議院議員通常選挙 (2013年(平成25年)7月21日執行)新人の吉川有美(自民)が、得票率約44%に達し当選。現職だった高橋千秋(民主)は得票率約38%にせまるも7ポイント弱の差で破れている。接戦とはいえないが政党支持率を踏まえれば善戦したとも言える。つまり民主の組織票の影響が大きい。
当日有権者数:1,497,457人 投票率:57.82%(前回比:-3.03ポイント)
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 当 吉川有美 39 自由民主党 新 373,035票 44.2% 高橋千秋 56 民主党 現 317,261票 37.6% 深尾浩紹 50 日本維新の会 新 70,779票 8.4% 中川民英 45 日本共産党 新 59,231票 7.0% 大津伸太郎 48 無所属 新 14,858票 1.8% 小川俊介 41 幸福実現党 新 8,233票 1.0%
無所属の大津伸太郎は、脱原発を主張した。
情勢分析
前回選挙では、自民が7ポイント弱のリードをつけて当選している。当時より内閣支持率・与党政党支持率合計ともに下がっており、より僅差での大激戦となる可能性を想定して、両陣営とも準備を進めていると見ておく。民主の組織票がどこまで維持できているのか。度重なる官製春闘によって連合内政権支持率がどこまで高まっているのか。民主が、どこまで組織票内を固めきれるかは選挙結果に重大な影響をもたらす可能性がある。2016年春も官製春闘である可能性がある。
このように激選が予想されるため、民主・維新間の選挙協力が行われるかどうかが注目だ。前回の維新の得票率は8・4ポイント。この票の行き先で勝負が決まる可能性がある。