野党再編を睨んで、民主党岡田代表と維新の党松野頼久代表が話しあった。日本経済新聞の報道では、通常国会が終わった9月末から「協議会」を立ち上げ、臨時国会に向けて統一会派構想を練るなどの動きになるとみられる。同時期に10月1日には橋下新党「おおさか維新(案)」が結党される。「協議会」の構想や政党の思惑、統一会派構想について整理しておく。
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情報資料:野党再編への構図
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日本経済新聞2015年9月1日朝刊 |
情勢分析
野党再編に向けて、本格的に動き出した。今後、27日の通常国会後に協議会を立ち上げると報じられている。
協議会とは?
今回の協議会では、選挙協力や共通の政策づくりを行うとされる。前回2014年朱印船での民維の選挙協力は、選挙区における候補者調整にとどまったが、今回は臨時国会に向けての動きも含めてより重層的になる。
内閣不信任案を提出することも報じられている(読売)
参加する政党
民主党と維新の党の他に、これから生活の党や社民党に働きかけるとされる。
臨時国会に向けた動き
臨時国会では、基本的に同一行動を取る「統一会派」を結成する案が浮上している。もしそうなれば、臨時国会で統一会派を立ち上げつつ、参加する政党の意志のすり合わせを行うことになるだろう。時間をある程度書けてすり合わせることによって来年参院選(と同時期に行われる可能性があると言われている衆院選)への共通の政策への集約が行われることになるだろう。
政党助成金のために年内に?
政党助成金は1月1日次点の議員数などをもとに算出されるので、行うならば年内に再編が進むことになる。
政党別の思惑
維新の党「結い系」
江田憲司は「対等合併」を念頭に置いている。対等合併とはいったん民主・維新両党が解党した上で新党を立ち上げる構想だ。
維新の党「民主系」
松野頼久代表は、「年内に100人規模」と繰り返し言及している。
現在の維新は衆参合わせては51人。このうち30人程度集められれば100人規模になるとされる。
民主党内
維新の党の吸収合併論が根強いとされる。
維新の党「分裂」 今後の調整は「分党」か「除名・除籍」か
橋下徹の立ち上げる橋下新党(おおさか維新と案が報じられている)へ合流する議員たちがいるが、橋下新党を分党扱いにするのか、合流する議員たちを除名や除籍扱いにするのか。分党であれば政党助成金は議員比率で分けることになるが、除名や除籍ならそうはならない。今後の話し合いで決まる。水面下で何らかの取引が行われる可能性がある。
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